ライブで緊張する時の対処法

ご機嫌いかがでしょうか。
ドラム道場千葉校のつじです。

【講師のつぶやき】と題して、今までレッスンで受けた質問など、ドラミングにまつわる事を書き綴りたいと思います。
今回はレッスンや後輩ミュージシャンに時々聞かれる「ライブで緊張する時どうしたらいいのか。」がテーマ。
しかし、よくよく考えてみると私は緊張していない様に思われているのだろうか・・・無神経な人と思われているのか・・・?笑

緊張する事は悪い事ではない。

結論から書いてしまうと、緊張する事は悪い事でないと思います。ただ、緊張で自分のパフォーマンスが発揮出来ないのは問題ありです。
私は学者でないので、あくまでも自分の経験から考えると「緊張」とは「ストレス」であると思います。
ストレスと一言で言ってしまうとボンヤリしてしまうのですが、ざっと調べてみました。

《生体にひずみの生じた状態の意》寒冷・外傷・精神的ショックなどによって起こる精神的緊張や生体内の非特異的な防衛反応。また、その要因となる刺激や状況。

色々なケースが想定できるかも知れませんが、私の経験上言える事は「いつもと違う環境」がストレスを招き、その結果「緊張」してしまう。

普段と違うから緊張する

ライブ当日。普段とは違う環境で演奏する訳です。(ライブハウスやコンサートホールなど)いつもと違う場所にいるだけで、少なからずストレスを感じている訳です。
ましてや対バンとなると、初めて会うバンドもたくさんいるので、緊張するのが当たり前だと思います。

少し私のエピソードを話します。
忘れもしない高校2年の冬。吹奏楽部でソロコンテストに出る事になり、日夜練習に明け暮れていました。
そして本番前日の夜。今までは本番前夜は何度も譜面に目を通してはイメージトレーニングをしていましたが、この時は一切音楽を遮断した生活をしました。
当日の朝もいつもと同じ時間に起きて、いつもと同じ様に家を出ました。コンテスト会場に着いても、いつもと同じウォーミングアップメニューをこなす。
「いつもと同じ様に」
これを心がけました。

有名なエピソードでイチローさんがいます。
昔NHKのプロフェッショナルで特集されていましたが、ベンチから打席に向かうまでも「いつもと同じ」事にこだわったそうです
時にゲン担ぎもしたそうですが、いつもと同じ事をする事で打席に向かう精神状態を作ったそうです。いわゆるルーティンですね。

どうしたって何かパフォーマンスを発揮する場では雑念が入ります。
・上手く出来なかったらどうしよう・・・。
・カッコ良く演奏して褒められたい!
これが上手く作用して信じられない演奏が出来る事もありますが、あくまでも確率の話です。

自分がやっているゴルフもそうです。
・300ヤード飛ばすぜ!
・ピンそばにビシッと打つぜ!
なんて、普段から思って練習している訳ではないのです。だからそんな事を思っている時は大体失敗します。

普段の練習と同じ精神状態にもっていくには、頭で考えていても難しいのです。
体の行動で普段と同じ状態に持っていくのがベストと今現在、私は考えています。

私の場合。普段から移動中は落語を聞いたり、ゴルフ動画を見て移動しています。
本番だからと言って急に演奏する曲を聴いていると「ストレス」になってしまいます。
なので、普段行なっている事を忠実に再現することを心がけています。

緊張は恥ずかしい事じゃない

緊張というと、どうしてもマイナスなイメージが付きますが、緊張するものは仕方ありません。
緊張したからといって臆する事はありません。むしろ客観的に・・・。
「おおお・・・緊張してるぜ・・・」
くらいに思うのも1つの手です。

私は緊張していない訳ではありません。私だって大先輩とライブする時には大いに緊張しています。
もし、これから(無いと思いますが)東京ドームでライブする事になったら緊張すると思います。

長く書いてきましたが、自分が普段いない場所や状況に置かれたら緊張するものです。
なので、自分の気持ちをニュートラルな状態にする為の行動を心掛けるのがベストだと思います。

・本を読むのが好きな人は、本を数ページでいいから読んでみる。
・散歩するのが好きな人は、少しだけ周りを散歩してみる。

など、普段から行なっている行動を見直してみて、取り入れやすい行動を自分の気持ちをニュートラルにするものとして、
緊張した時に行ってみると良いかもしれません。

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